皆様お久しぶりです。
しばらくブログの更新をお休みさせて頂いてましたが、今日から少しずつ復帰します。
さて、来る7月22日はONE PIECE24周年記念であり、このブログも1周年を迎えます。
今日はその前夜祭として、ONE PIECE24年の歴史の中でも最も読者を湧かせたキャラの1人であるあのキャラにスポットを当てて行きたいと思います。
それが一体誰なのか、今はっきりさせようぞ!!!
おれがそうだってことを!!!
あ、ジャンプの内容盛りだくさんなので、コミック派は要注意でーす
黒炭カン十郎プロフィール
というわけで、カン十郎まとめです。
まずはプロフィールから
・誕生日:7月21日
ハッピーバースデー
・年齢:34歳
訂正が入って34歳ですが、59年前に産まれてるという矛盾(トキトキで飛んだ20年を合わせても5年合いません)
多分、年齢だけ訂正してヒストリーを訂正し忘れたのでしょうが。
・身長:347cm
ルフィのちょうど2倍ぐらいですね
・好物:刺身のレタス巻、ロールキャベツ
外身は野菜だけど、中身は違う事から裏切りを示唆していた?
・嫌いな食べ物:桃
これ見た瞬間、うわぁ…って思いました。
・趣味:水墨画
でしょうね。
・イメージ動物:ホトトギス
ホトトギスは托卵をする鳥なので、敵が紛れているぞ!って事なんでしょうか
カン十郎の能力
カン十郎はフデフデの実の能力者です。
その力は絵に描いた物に力を与えるという非常に強力な能力ですが、当の本人は画力が残念であり、生み出される生き物は気の毒なものばかり…かと思いきや、実はそれは演技であり、実際は超絶画力の持ち主でした。
ヘタクソな絵の時は水に濡れると溶けてしまうという弱点がありましたが、正体を現した時は土砂降りの中でも消えていませんでした。
そのため、画力が強さに直結するのかもしれません。
また、描いた絵は遠隔操作が可能で、宝物殿で赤鞘達の前に登場したおでんは、遠隔操作されたカン十郎の絵でした。
更には、しのぶやモモの助の前に現れたおでんはカン十郎自身が化けていたものでした。
こればかりはアニメ化してみないとわかりませんが、長年おでんに仕えた赤鞘達が見破れなかった事から、声も模倣出来てると思われます。
いや、この能力強すぎませんか…?
画力が必要ではありますが、そこさえクリア出来てしまえば無限の可能性がありますよね。
弱点としては、絵を描かないと行けないので、戦闘では隙が生まれやすそうではありますよね。
接近戦に持ち込まれると厳しそうではあります。
また、絵の実体化以外の力としては、髪の毛から墨雲と呼ばれる雲を出して、墨の矢を降らせる”浮世夕立ち絵図”という技もあります。
ドレスローザでは絵に描いた萵苣を食べて生き長らえていたので、ちゃんと栄養もありそうですね。
カン十郎の人生
次はカン十郎のこれまでを振り返っていきましょう。
まず、59年前(?)にワノ国九里の大衆演劇の一座に産まれます。
しかし、黒炭家ということで迫害を受けてしまい、挙句の果てに両親を舞台上で失ってしまいます。
恐らくここで心が壊れてしまい、何者かを演じる事でしか生きる事が出来なくなってしまいます。
そんな中で出会ったのが、黒炭オロチでした。
オロチによって光月家家臣として生き、そして死ぬという”役”とフデフデの実を与えられ、そして希美にて人の髪を奪っては筆を作って売るという生活をしていたところ、おでんに出会って家臣となります。
そこからは光月家として生きながら、淡々と情報だけをオロチに送り続けます。
おでん帰還後、共にカイドウに挑みますが敗北し、おでんと共に処刑されて人生という舞台に幕を降ろす…はずでした。
しかし、おでんによって他の赤鞘同様に生かされ、さらにはトキの能力によって錦えもん達と共に20年後の未来へと飛ばされます。
その後はワノ国を出国し、仲間を集めようとするも遭難し、ドレスローザでドフラミンゴに捕まってしまいます。
ルフィ達の力を借りた錦えもんによって救出された後は麦わらの一味に協力して戦います。
何気にシュガーを倒す際にカン十郎の能力が活躍したため、彼がいなかったら物語が終了してしまっていた可能性もあるほどです。
ドフラミンゴ失脚後は麦わらの一味と共にゾウを経てワノ国へと入ります。
そして、鬼ヶ島への討ち入り当日、オロチから役を解かれ、自らの正体を明かしました。
その後はモモの助を連れ去り、攻めてきた赤鞘達と幾度もぶつかり、おでんの姿に化けることでアシュラ童子や菊之丞を斬り伏せるも、最後は舞台の上での親友だった錦えもんによって斬られました。
一応、生死不明ではありますが、恐らくこれで戦いからはリタイアしたでしょう。
この結末がカン十郎にとってどういったものだったのかは、この後の”役者 黒炭カン十郎”の所で自分なりの考えを語ろうかと思います。
カン十郎の伏線まとめ
さて、カン十郎の事がだいぶ分かってきたかと思いますが、ここで、カン十郎が裏切り者であったことを示唆していたんじゃないかと思われる伏線や匂わせ、はたまた読者が考えすぎて疑心暗鬼になってるんじゃないかというものまで、色々紹介していこうと思います。
・左手と右手
これは超有名ですし、明らかに意図して描かれているので紛れもない伏線ですね。
光月家としてのカン十郎は絵がヘタクソでしたが、実はそれは利き腕ではない左手で描いており、正体を明かしたあとは右手で描いているというものです。
実際、過去編等で刀を持ってる手や食事の時の箸は右手で持っていました。
これは本当に後から知って鳥肌が立ちました。
カン十郎の初登場は76巻で、正体を明かしたのが96巻なので、20巻もの間、ヤツは我々を騙し続けていたのです。
・重要シーンに鳥が飛んでいる
これは、実際に明言されているわけではありませんが、重要なシーンでい毎回鳥が飛んでいるので、それがカン十郎が描いた絵で、オロチに報告をしていたのではないかってやつですね。
一番分かりやすいのは、錦えもん達と共に未来へ飛んだ後のシーンで、後ろにスズメが2羽描かれてます。
こういったものが、カン十郎の絵なんじゃないかと疑われてるわけですね。
・りゅーのすけ
ゾウにて、登象をする際にりゅーのすけを描いたわけですが、龍というのはカイドウそのもので、光月家としては忌むべき存在、実際に錦えもんもパンクハザードでドラゴンを親の仇も同然と言ってましたし、それをなんの抵抗もなく描けるのは今思えば裏切り者だったからこそなのかもしれませんね。
ただ、カン十郎は光月家家臣時代はお調子者のムードメーカー的な存在でしたし、完璧に役を演じている以上、本当に目には目をで描いてたのかもしれません。
・迫害の過去
おでん過去編にてカン十郎との初遭遇時に迫害されていた事が明かされましたが、その時のカン十郎は希美の妖怪と呼ばれ、人の髪を奪う変態野郎だったので、普通にそれが原因と捉えてしまってました。
しかし、実際は黒炭家として迫害されてたんですね。
ちなみに、お菊も似たような生い立ちでしたので、こちらはミスリード要員だと思われます。
・コミックスの人物紹介
これに関しては尾田さんがどこまで関わってるか分からないので、たまたまなのか、コミックス担当の方の遊び心なのかはわかりませんが、カン十郎だけ毎回コミックスでの人物紹介の時の絵が違っていたというものですね。
まあ、これは薄いかなと思います。
少なくとも尾田さんは自分の話の外ではそういうヒントとかは出さなさそうですし。
・まとめ
以上になります。
実際、カン十郎は赤鞘の中では一番疑われてたと思いますし、こうしてまとめてみると、気づけそうな気がしますよね。
でも、カン十郎がここまで読者を騙せたのはあの伝説の一時間になります。
この話が来るまではカン十郎で確定と見ていた人も、ここでおでんと共に死のうとする姿を見て、やっぱりカン十郎は裏切り者ではないなと判断した方が非常に多そうです。
オロチも言ってましたが、役に徹するために命をも捨てるのはイカれすぎてて予想なんてできませんよね。
だからこそ、あのシーンはほとんどの読者を衝撃の渦に叩き落とせたのでしょう。
本当に尾田さんの手のひらの上で転がされております。
役者 黒炭カン十郎
さて、では最後に黒炭カン十郎という人間は結局どういった存在だったのかという事を解き明かして行きたいと思います。
カン十郎の光月家家臣としての姿というのは役として演じていただけにすぎませんでした。
その時のカン十郎は赤鞘達の中でもお調子者でムードメーカーでした。
そして、錦えもんと親友であり、光月家のためなら自分の命をも投げ捨てる事が出来るほどの忠臣の1人です。
そして、その正体は実は黒炭家の人間であり、オロチのスパイとして光月家に潜り込んでおり、実際は光月家への復讐心を持っており、共に過ごしてきた赤鞘の仲間たちを手に掛ける事を何とも思わない非情な男です。
では、その”黒炭カン十郎”という姿がカン十郎の本当の正体なのでしょうか?
僕は違うと思います。
“黒炭カン十郎”という人間ですら、カン十郎にとっては役の一つに過ぎなかったのではないでしょうか?
カン十郎の心は子供の頃に壊れてしまっており、役を演じる事で無理矢理心を作って生き長らえてきました。
そんな時に出会ったのが黒炭オロチです。
オロチがカン十郎に与えたのは光月家家臣カン十郎という役ですが、それと同時に、黒炭カン十郎という役も生まれたのだと思います。
つまり、我々が今まで見てきたカン十郎もカン十郎ではないのではないでしょうか。
役としてしか生きられないカン十郎は人生そのものが舞台です。
舞台というのは例えそのキャラの人生の途中でも幕が降りたらそこで終わりです。
しかし、人生という舞台は死ぬことでしか終わらせる事ができません。
しかし、役者の仕事は役を全うして舞台を無事に終わらせること。
永遠に終わらない舞台を演じ続けたカン十郎が出会った最後の役が”黒炭カン十郎”だったのではないでしょうか。
黒炭カン十郎という役は光月家の家臣として死ぬこと。
そうして舞台に幕を降ろす事がカン十郎の救いとなるはずでした。
しかし、最後の最後で錦えもんに斬られる際にカン十郎はその目に涙を浮かべておりました。
これはどういうことでしょう?
錦えもんは光月家家臣のカン十郎としては親友でしたが、黒炭カン十郎としては宿敵となります。
そんな宿敵に斬られる時に涙を流すなど言語道断、役者失格です。
しかし、それは幼い頃に死んだはずの心が残っていた何よりの証なのではないでしょうか。
まとめ
という事で、黒炭カン十郎まとめでした。
最後の方は僕の妄想が色々入ってますが、あまり上手く書けませんでした。
少しでもカン十郎の魅力が伝わればいいのですが…
それではまた次の記事でお会いしましょう。
コメント
いやいや、うまく伝わってなく無いですよ!私も実は今でもカン十郎に対して皆と共に過ごしてきたことを考えると未練やら悔いやらが残っているのです。確かに彼は”クズだしクソ”ではある。でも、あのシーンの涙から”全く心がないまま”という訳では無かったですし。
出来れば、絶命していないでほしいですがね…。
かなこさん、コメントありがとうございます。
そうなんです!
彼がしたことはもちろん決して許される事ではありません。
しかし、最後の涙を見てしまうと、どうしてこうなってしまったのだろうって、もっとなんとかならなかったのかなって思ってしまいます…
追記
かんりにんさんの、カン十郎の経歴や伏線に加えて彼に関して個人的に思ったことを記します。
スパイ判明までは、「もし、いるとしたならモモの助らの命を狙う機会がいくらでもあったはず。だから、いない」「あの釜茹でで処刑される予定だった。死亡したらそこで雇っていたスパイの意味が無くなる」とネット上でもあり、加えあの釜茹でから逃げるシーンにて皆涙を浮かべていたからやはり…とも思いましが、結果がこれだった訳でした!😱
作者の頭の抜群さときたら!!
ただ、あの時(972話)の涙は本当に演技だったのか?もしかしたら、おでんに対しても僅かには…。もしかしたら彼にも、心がすこーし戻ってきていたのかもしれません。ただ、それでもスパイ活動を辞めなかったのは”これまでやってきた行いから今更、もう俺を受け入れることなんて無理だろう”という思いがあったから?